はじめまして数学リメイク版を読んだ

はじめまして数学 リメイク

はじめまして数学 リメイク

ウィッシュリストからのいただきものの一つ。

最近はバンクーバーに旅立つ直前の時期で、荷物の関係上紙の本はできるだけ置いていきたく一気に紙の本の読書に取り掛かっている。

本書は「数学」とあるが、基本的に「数」の性質についての不思議さ、面白さをおそらくは小学校高学年~大人にまで向けて説明し、「数」の世界へ興味を持ってほしいという意図の本であると思う。

僕としてはこの本を探したのは一般社会で言う方の「数学」、数列や三角関数などへの興味がない自分を啓蒙してくれることを期待して探した本の一つだったので、中身は想定と違うものであったが、全編楽しく読むことができた。

素数、素因数分解、完全数、三角数、分数の計算の仕方等について、公式からは全く触れず、なぜそうなるのかを地道に説明し、自分で計算してその不思議さを体感して欲しいと繰り返し書かれていて、筆者が数のロマンに取り憑かれた人であることが伝わってくる。その熱さに当てられて、小学校以来のさびついた知識が蘇った感じがある。昔から公式だけ覚えていたものも多く、古代文明から続く数学の奥深さを学ぶことができた。

この本は結構有名な本のようで、

404 Blog Not Found:書評 - はじめまして数学

で dankogai も絶賛している。

数のロマンに感心はしたものの僕個人の性質でとらわれることはなかったが、きっと多くの人を数学に目覚めさせるきっかけとなるに十分な良書なんだろうなと思う。