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仕事は楽しいかね?を読んだ

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

本書は5、6年前には読んだことがあったが、転職を機に再読してみた。

超著名と言える知名度のあるビジネス系啓発書。過去に起業するも失敗して、現在も仕事に満足の行かないビジネスマンに対し著名なアドバイザーである老人がアドバイスをする体で話が進む。本の内容についてはいくらでも解説してくれるサイトはあるだろう。

この本を読んで再度確認したのは「計画は失敗すること」「試行することの大事さ」である。

なぜか毎回はかれもしない未来を正確に見積らせようとする愚についての例はあとを絶たないけど、なぜ「未来ははかれない」ということを学んでくれないかをいつも不思議に思っている。人がかなり正しく予想できるのはせいぜい数日以内のことであることは体験としても例を上げても分かることだと思うし、不確実性コーンという初期計画はそもそも大幅にずれるというデータだってあるというのになぜか最初からキッチリ計画したがる。KPIがどうこうとデータの大事さを訴える人達の中にもそういう人達は多くいる。こちらは信用できないということだろうか。

試行することの大事さはスクラムやリーンにも通じていると思う。小さく思考し、フィードバックを得て改善することを繰り返す。そしてこれはまた「計画は失敗すること」に通じている。大きな計画は失敗することを前提に、かなり正確に見積もれる数日の範囲で何度も計画し実行し続けるのである。スクラムやリーンという方法論にまで言及しなくても、失敗を経ていけば自然とこうするものではないかと思うんだけどこちらも楽しい例に出会うことはめったにない。多くの人は計画をたてることで管理した気になるんだろうなと思う。

つまり、この本が出版されて15年、僕の観測範囲ではあまり世の中は変わっていないっぽいということを確認してしまった。余談として、原題は本書とは全く違うのだけど、本書のタイトルはすごく良い釣りタイトルであると思う。