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入門 GNU Emacs & Emacs 実践入門

入門 GNU Emacs 第3版
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Emacs実践入門 ~思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)
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今回は Emacs についての 2 冊です。

達人プログラマーには自らの道具を磨き続けなければならないと書かれているように、エディタでもIDEでも周辺ツールでも、自分の使いやすいように日々改良していくのはとても大事なことだと思います。

これらの本を見て分かるとおり、私のメインエディタは Emacs なのですが、Emacs 使いの方で 入門 GNU Emacs を読まれた方は何 % ぐらいのものなのでしょうか。入門と呼ぶには重厚すぎてためらわれるものがあるサイズです。
実際内容はとても幅広く、文章を書くための Emacs、ゲームや絵も描ける Emacsマークアップ言語のための Emacs、プログラミングのための EmacsElisp 実行環境としての Emacs など、超汎用的に使うことの出来る Emacs のさまざまな面をカバーしている他にない本であります。
もっと Emacs のことを知りたい!という人が読むと実に色々な発見があると思います。文章作成用としての EmacsTex 編集環境としての Emacs などは知らないことばかりで、また、組み込みのカスタマイズ用の変数などがまとまっているのはとてもおもしろいです。

しかし、Emacs にはできることが多すぎ、歴史が長すぎて情報が分散し、入門書を作るとすごく分厚くなって新規に使う人にはハードルが高く感じられるというのもあると思います。
Emacs を使う人はプログラマが多いと思われますので、そこにフォーカスを当てた現代的な入門書が望まれるところでした。
そこで現れたのが Emacs 実践入門です。

本書はプログラミングのための Emacs に焦点を絞り、実用する上では気にかけないでも良い細かい部分は抜いて書かれており、とても読みやすく、実践的な内容になっています。
基本的な Emacs の使い方に始まり、anything、auto-install ら実用的な Elisp たちの紹介、各プログラミング言語用の設定法、といったような内容に続き、これから Emacs を使いたいという場合や、ある程度使ってきた来た人が自分の使い方や設定を見直すには最適な本だと思います。

EmacsVim といった高機能なエディタの最大の弱点は独特の操作法と、何でもできるがゆえのセットアップの手間です。これらのため私は IDE を使うべきだと言うこともよくあります。
しかし本書のような短い時間で実践的な内容を習得できるものがあれば、エディタを使いたいという人に本書とともに Emacs を使うよう勧めていきたいと思わされる良い本だと思います。